月経不順
生理不順とは・・・
・生理周期が長い(39日以上)、または短い(25日未満)
・生理の日数が長い、または短い
・出血量が多い、または少ない
・痛みがひどい
等の状態を指します。
月経不順の原因は様々あります。
○多嚢包性卵巣(PCOS)等の卵巣の器質的な疾患
○栄養不足
○不規則な生活
○ホルモンバランスの乱れ
○ストレス
○体重減少(無理なダイエット・拒食症)
○肥満
○甲状腺の異常
○冷え
○高プロラクチン血症
月経不順と分かった時点で、早めに治療を開始した方がよいと思います。
早く治療を始めた方が、治りが早いとということが、施術を行っていて感じるところです。
多嚢包性卵巣や高プロラクチン血症、ホルモンバランスの乱れなども、当院での鍼灸治療で効果が見られています。
以下に高プロラクチン血症と多嚢包性卵巣を説明していきます。
高プロラクチン血症
そもそもプロラクチンとはどういうものかといいますと・・・
視床下部からでるホルモンの一種で、乳腺の分化・発達、乳汁の合成・分泌 排卵の抑制をしています。
ですので、授乳中などはこのホルモンのおかげで、お乳がで、また月経が止まるということになります。
しかしながら、妊娠以前に高くなることがあります。
それが、高プロラクチン血症というものです。
正常値ではプロラクチン値が15ng/ml以下とされていますが、高い場合には3桁になることもあります。
プロラクチン値が異常高値の場合には下垂体の腫瘍の可能性がありますが、少し高めという方の場合には原因がわからないことが多くあります。そういった方の場合には針灸治療で効果が出ることがあります。
高プロラクチン血症になると
・乳頭から乳汁がでる(でない場合もあります)
・月経が不順、もしくはこない
検査の結果、プロラクチン値が正常にも関らず、排卵が遅れるといった場合には、潜在性プロラクチン血症が疑われます。これは普段はプロラクチン値が正常にも関らず、夜間や黄体期に高くなるものです。この場合は、TRHテストというホルモン負荷テストで診断することができます。
また高プロラクチン血症の方の基礎体温表をみると、低温期から高温期への移行がスムーズではなく、低温期が長かったり、一層性の場合もあります。
鍼灸師からみた高プロラクチン血症は・・
高プロラクチン血症の場合(少し高めで原因不明の方の場合)
肝気のめぐりがわるくなったり、身体が弱り気血ともに少なくなっている状態の方が多く見受けられます。
鍼灸治療としては、その肝気のめぐりをよくし、弱ったところを助けていくことを目的としています
多嚢包性卵巣症候群(PCOS)
多嚢包性卵巣とは、卵巣内にたくさんの卵胞ができることで、なかなか排卵できない病気です。
実際の症状としては
○月経不順・無月経
○不妊
○多毛
○二キビ
○肥満
が見られます。
当院でもピルなどの治療法ではなく、鍼灸治療で改善を望まれるケースも増えてきております。
治療を継続していただくと、無月経の方は毎月ではなくとも、数か月に一回の割合で月経が始まり、その後毎月月経になる経過をたどられている方が多いです。
ですので、鍼灸治療では3か月以上の継続をして、様子を見ていただく必要があります。
当院での治療を望まれる方は、まずはお電話でご相談ください。
TEL:06(6745)1754 まで